よくわからないけれどついやってしまう事象たち
他人をやる気にさせたり、子供を動かすのはとても難しい
私も3歳の子供に毎日歯磨きをさせたり、朝送り出すというだけでも、朝から疲れ切ってしまう。
仕事でも物を買ってもらうための仕組みつくりや、システムをうまく使ってもらうのがとても難しい。しかしこれが人というものでもある。
この本ではタイトルの通り「ついやってしまう行動」をゲームの視点から整理して
人に動いてもらう具体的な流れを示してくれる
ゲームをテーマにした3つの事例
本著ではゲームタイトルを中心にして3つの章にわけて事例が示される。

ねえ。おもしろいってなんなのさ
みんなが知っている「スーパーマリオ」をテーマにした、アフォーダンスとシグニファイの事例。
シンプルで直感的に感じたことを試して、やって、うまくいくことでおもしろいという感情が生まれる。おもしろいゲームとは、わかるからやってみる。するとできるからおもしろいのだ

ぱふぱふ ってなんなのさ
2つめには
ドラゴンクエストの「ぱふぱふ」を事例にした、驚きを与える事例。
前提を作らせてそれを定期的に裏切りに行くことで飽きさせないのである。筆者はだますための具体的な10のモチーフを出してくれている。

3つめは
ラストオブアスと風ノ旅ビトというゲームを事例にしてたナラティブの例である
バラバラに要素があると、それらをつなげたストーリーを意識してしまう

ちょっと前に話題になった「HAZE」のコーヒーってそんなのかもな
学びになったのは、
2章にある10のモチーフのうちの一つ、
ユーザーのプライベートを引き出すというところだ。
ゲームだとプレイヤーネームをつけたり、結婚相手を選んだりするところ。
パーソナライズした趣味趣向を引き出すことで、驚きの体験へつなげることができるという。
巻き込み力を鍛えたい人におススメ
半分はイラストなので厚いけれどさっと読めます。
イベント・プロモーションなどの仕事に関わる人はもちろん。
管理職になったばかりで、部下や協力会社を巻き込む方法に悩んでいる人にもおすすめです
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